『おカネの切れ目が恋の始まり(カネ恋)』の全4話がとうとう終わってしまいましたね。
ドラマ告知時は、まさか春馬さんが亡くなってしまうとは想像もしてなかったので、皆さんすごく楽しみにされていたかと思いますが、春馬さんの遺作ドラマになってしまったために、「録画したけど辛くてまだ観られない。」という人達も多かったのではないでしょうか?
また、このドラマには、いじめやガスライティングかと思われる様々な背景があるのでは?とも言われていました。改めて、考察します。
【放送枠・スタッフ】
「火曜ドラマ」火曜 夜10時~
■ 脚本--大島里美
(『あなたには帰る家がある』『凪のお暇』)
■ 音楽--大間々 昴
■ 主題歌--Mr.Children「turn over?」
■ プロデュース--東仲恵吾
(『重版出来!』『グッドワイフ』『グランメゾン東京』)
■ 演出
平野俊一『カンナさーん!』『あなたには帰る家がある』『インハンド』
木村ひさし『A LIFE〜愛しき人〜』『99.9—刑事専門弁護士—シリーズ』
■ 製作著作--TBS
「作品選び」への疑惑
「こんな軽い、ラブコメが生前最後の作品なんて!」「誰にでもできるようなドラマをあえて春馬君にするなんて、イジメでは?」と、文句を言っているファンがいました。私も正直、最期のドラマとして数々ある作品の中で選べたなら、できればもっと重厚感あふれる歴史ドラマや、問題提起する社会派ドラマに出演して欲しかったなぁ。。とは思いました。しかし、最期のドラマになってしまったのは結果論。私は春馬さんは自死したとは思っていないので、はじめから「このドラマが最期になる」とは本人だって想像もしていなかったはずなんですよ。
この「火曜ドラマ」の枠には、2016年『逃げるは恥だが役に立つ(逃げ恥)=星野源主演』2020年1月クール『恋はつづくよどこまでも(恋つづ)=佐藤健主演』といった話題作もありましたね。いずれも、星野源さんも佐藤健さんもアミューズ所属の俳優。主題歌もミスチル、脚本家の大島里美さんによるオリジナル作品ということですが、大島さんは、それまで『1リットルの涙』や2015年大河ドラマ『花燃ゆ』などもあり、決して軽いタッチのドラマだけを手掛けてきた新人というわけではありません。他の製作者側も数々のヒット作を手掛けている面々。この「カネ恋」も、松岡茉優さんと三浦春馬さんペアに期待し、TBSの代表的な「恋」のドラマにしようとしていたのでは? と思うのです。
「カネ恋」ば確かに、軽いノリのラブコメではありますが、それは、春馬さんがかつて出演された「ラスト♡シンデレラ」も同じですよね?例えば「僕のいた時間」では、視聴率が8.5%~11.8%。それに比べて、「ラスト♡シンデレラ」は、軒並み二ケタ台で、最高は17.8%。一般の視聴者が番組を視聴する基準は、勿論、「ストーリーの内容やキャスト、演技の上手さ」とは無関係ではないですが、「僕のいた時間」のように、どんなに演者が「伝えたい重要なテーマ」だと思っても、視聴者によっては「生と死なんて重すぎる」と敬遠してしまう人もいるので。。。視聴率に繋がらないわけです。
私は、所謂、イケメン俳優がカッコつけているだけのドラマ、皆が観ててブームだからというドラマは好きではないのですが、『カネ恋』に限っては、(春馬さんが出演されていたらなおさら)第一話を観た時点で、「続編が観てみたい」と思わせるドラマでした。「セットが安っぽい」という文句もSNSで見ましたが、『カネ恋』に限らず、ドラマに対しての予算が昔ほどはつかないテレビ局の事情を考慮したら、仕方がないのかなぁ。。って思います。
「日本におけるミュージカルシーンを活性化していく一つの大きな歯車になれるようになりたい。でも、日本ではまだ著名人を観に行くという感覚の割合のほうが高いと思うから、お客さまを呼ぶにはネームバリューが必要だから、ドラマや映画などの映像の現場でも頑張っていかなきゃいけない。」
と答えています。
春馬さんの急逝などなく、ドラマも本来の8話構成になっていたなら、TBSが期待していた通り、『逃げ恥』『恋つづ』に続く、ヒットドラマになっていたのかもしれません。そうであれば、春馬さんにとってもネームバリューは更にアップするので、出演作品が間違いだったとは言い切れません。それに、そんなことを言ったら、大島里美さんや共演者の方々に失礼ですよね。
このドラマを完成させるにあたって、脚本家の大島里美さんはどれほどの尽力をされてきたことでしょう。オリジナル作品ということで、何度も何度も書き直し、ようやく8話にまとめられたことと想像します。それなのに、わずか3話で春馬さんが急逝されてしまい、無理矢理「4話完結」を強いられてしまった大島さんの心情はどれほどのものであったでしょう。プロの作家さんであればあるほど、命を削って作り上げた作品を変えられてしまうことは、ご自分の魂を削られてしまうようなもの。
本来なら、代役を立てて取り直しか、お蔵入りしてもおかしくないところを、TBSをはじめ、制作スタッフや共演者がファンの気持ちを汲んで下さり、そのまま春馬さん出演で放送して下さったこと、心から感謝申し上げます。
「スタッフ」への疑惑
演出家・平野俊一 氏
春馬さんが初主演したドラマ「ブラッディ・マンディ」で演出を担当した際、「猿とからかわれ、ブカブカのジャンパーを着せられて笑われた」と、春馬さんに対してパワハラ疑惑が。笑い話にしていたものの、「俺の心がブラッディみたいな」と、現場に行きたくなかった、緊張で話せなくなるほど苦手意識を持っていたと語っていたとか。
調べてみたところ、ソースはどうやら「ブラッディマンデーの時にすごく辛かったと言っていた記事を見た」という投稿でした。確かに、2009年10月からドラマ『サムライ・ハイスクール』(日本テレビ系)、2010年1月から『ブラッディ・マンデイ Season2』(TBS系)と2クール連続で主演していた時、春馬さんは多忙すぎて精神的に追い詰められ、「自分の許容範囲を超えてしまったので、役者をやめて農業の道に行こう」としたことを2012年2月5日放送の『ホンネ日和』で語っていましたよね。
注意
いろいろな記事では、あたかも春馬さんが「撮影を途中で投げ出してまで逃げたい」と言っていた感じで書かれていますが、あくまでも「ドラマ撮影が終わってから農業の道へ」と思っていたそうです。そこまで春馬さんは無責任な人ではありません。
『ブラッディ・マンデイ Season2』の撮影では、まったく台詞を覚えられずに現場に入りし、監督から「おまえ、座長(主役)なんだから」と叱られたっていうのも話してました。こちらは、クランクアップの春馬さん。「いろいろと気付かされた事が多くて、人間としても俳優としても、大きく成長できる機会をたっぷりくれた現場だった」と語ってます。
確かに、かなり辛い撮影だったのだろうなぁ。。とは想像できます。しかし、パワハラに関しては、具体的に本人が語っている記事やインタビュー動画があるわけではないので、真相は謎ですが、あまりにも「偶然でしょ」と、言えないガスライティングが見られるのも事実です。
この『カネ恋』のガスライティングについて、台湾の新聞に記事が掲載されたようです。
演出家・木村ひさし 氏
もう一人の演出家にもバッシングがありました。
春馬さんが亡くなった7月18日、インスタにアップされた投稿がいくつかあるのですが、一番最初のがこちらです。
この投稿は時間にすると、朝の6時台だっただめ、その時間にはもうすでに春馬さんが亡くなったことが判っていたのではないか?そして、この文章は、「イジメをやり切った時の気持ち(達成感)を知れば、クセになるから(止められない)」という意味にとられてしまい、噂になりました。
また、7月18日同日、続けてアップされたのはロケ弁の写真。
なぜが同じ写真を連続でアップされ、新しい方(右)には、わざわざ「昆布・鮭・から揚げ」と説明書きを加え、「今年、最期のポパイの可能性あり」との本文のコメント欄。「ポパイ」というのはこのお弁当が売られてるお店の名前だそうですが、「最期」の文字は単なるタイプミスでしょうか?それとも、ワザと?
更に、不可解なのは7月19日、満面の笑みで「返信するのをちょっとお休みにするよ」という画像をアップされています。
これは、明らかに春馬さんの死去を知ってからの投稿なんですよ。他の大島さんや平野さんはSNSをやってらっしゃらないようですが、この木村ひさしさんだけでは頻繫にTwitterもインスタもアップされています。日本を代表する俳優、しかも、今まさにご自分の演出しているドラマに参加している三浦春馬さんが急逝されたのに、お悔みの言葉もなく、こういう笑顔の写真を投稿するのって、どうなんでしょうね。他の投稿については、「そこまで考えなくても…」と思っていた私も、この画像には不気味さを感じてしまいました。
写真には「ちょっとお休みする」とありますが、同日には新投稿をされていて、何もお休みはしてらっしゃらなかった様子。業界では人が亡くなってもこういうノリなのでしょうか?
更に、違和感を持ってしまう投稿は続きます。7月19日から4日間連続で「骨のある言葉シリーズ」とタグを打ち、骨の言葉をアップ。


これはただ単に木村氏には「デリカシーがない」というだけのことなのでしょうか?それとも、そこまで深くは考えていらっしゃらないのでしょうか?
もともと「骨のある言葉シリーズ」の投稿をしようと思っていたとしても、春馬さんが死去したのが判ったら、普通の感覚なら、「不謹慎かも」とやめませんか?わざわざこのタイミングで、「骨のある言葉シリーズ」を始めなくてもいいのに。。
『カネ恋』の3話にも、慶太が記入するおこずかい帳に「ホネホネモンキーくん」という食べ物が登場することもあり、この「骨のある言葉シリーズ」のインスタは大バッシングの的になってしまいました。

もう一つ、木村氏のインスタには、このように上下が逆になった投稿がいくつかあります。この「ロハス」というのは、竹内結子さんが16年の熊本地震後、寄付をされてきた一般社団法人「ロハス南阿蘇たすけあい」の慈善活動のことを指しているのか?と言われましたね。
業界人には変わってる人も多いというので、私達一般人の常識とはかけ離れているところも多々あるとは思いますが、春馬さんが亡くなっても特にショックを受けられてるご様子は見受けられないのに、私はちょっとショックを受けました。それくらいのメンタルの強さでなければ、芸能界は生きて行かれないのでしょうけど・・
・子供たちに夢を与える大人に
・大人にも夢を与えられる作品を撮る
本当に心からそう思われるのなら、せめて演出家として、視聴者やファンに「ガスライティング」だと誤解されない言葉選び、そして、小物選びからファッションにいたるまでもう少し気を配った、愛のあるドラマの演出をしていただきたかったです。
エンタメ業界は究極のサービス業。視聴者あって仕事が成り立つのですから、まずは「自分がどうしたいのか」ではなく、「視聴者がどう思うのか?」を考えて行動して欲しいものです。

追記
2020年10月4日木村ひさし氏がインスタをお休みするというメッセージをアップされました。木村氏が述べられている通り、本当に「現場でイジメなどなかった」と出来れば信じたいです。
ただ、私だったら、「私自身のSNSの言葉選び、及び画像で誤解を与えてしまっているようなので」と誤解を与えている部分を説明し、「ご不快な思いをさせてしまい」と、もっと早い段階で謝罪をするだろうなぁ。。
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